社会福祉法人
宏志会
皆様、新年明けましておめでとうございます。
今回は、お正月に頂くお年玉についての起源をご紹介致します。
お年玉はもともと、子供にお金をプレゼントする事ではありませんでした。お年玉の由来として一番有力な説とされているのは、お正月が近づくとき、各家庭で祀られた「歳神(としがみ)」様が関係しているというものです。年末に備えた丸餅を、歳神様が帰られるタイミング(松の明け)に「お下がり」として家長から家族や奉公人に分け与えることで、その一年の健康と豊作にあやかれるとされていました。
では、なぜ餅を配っていたのが、お金になっていったのでしょうか。
もともと金品を分け与えたということ自体は、主流としてその当時希少価値のある餅でした。
日本でこれだけお金を贈る文化が浸透した一番のきっかけは、昭和の高度経済成長といわれています。団塊の世代が生まれて家族数が増えたことや、都市部の世帯数も増えた事により、家庭で餅をついて歳神さまへそなえること自体が徐々に減少。その代わりに、手軽に準備できるお金に変わっていったというのが主な背景です。
今年一年皆様にとって良いお年になりますように。